ture hearts
第一幕 第一部 第三章 波乱の出発 前編
ワースムと三シューの剣戟を見て王は度肝を抜かれてしまったのか、黙りこくってしまった、その静寂を破るようにワースムは曲刃刀を三シューに突きつけながら、こういった、「その魔眼で、精神系の不認知幻術を俺と王に掛けて意識をそらす保険のために、三本の短刀の投擲かよしかし、獣じみた殺気は隠せなかったようだな」
急襲の欠点を指摘されておきながら、三シューは悪びれることなく、王に向かって、スカートの両端を摘みあげるような礼をとると、面を伏せながら無機質な声でこういった、「王座の間での、喧騒誠に申し訳ございませんでした王よ、しかし私はただ、国立騎士団のトップをはるかに凌ぐと呼ばれる、アンベストワースムの実力を実際に体験したかっただけですので、」王はその声で我にに返ったのか、「そっ、そうだな、互いの実力を確かめ合うのは、連携の基礎にもなる。とにかく双方剣を収めてくれ、王座の前で血を流されては困るからな、」三シューは王に向かって微笑みを浮かべながら、「ご厚情感謝いたします王よ、あなたの人生に神の加護がございますよう、ささやかながら、お祈りを、」その言葉を聞いていたワースムは(王はロアンスの一面しか見てねえな・・・鮮血の異名が何だと思ってんだよ、ロアンスはな、裏の性格は凶暴、残忍、が修道服を着ているような戦闘狂だぞ・・・見かけにだまされて、殺された悪魔や犯罪者は記録に残っているだけでも3000人以上を超えると言う話だ、この事はロアンスが立場上手を出せない人物か、実力が上の人物でもほとんどしか知らない、身代金目的で攫ったら、そこは犯罪者の死体が人の形をしていませんでした、なんて逸話のあるぐらいだからな、)
王は手をたたきながら、「良いかワースム、貴様の双肩には、この王国の命運が賭けられていると言っても過言ではないのだ、宜しく頼んだぞ、で、今日はもう遅いから出発は明日の早朝に行くが良い、旅の準備金としてワースムこれを渡そう、王が一枚のカードをワースムに向かって投げると、カードを見たワースムは目を丸くした
(最上級の金貨代替証かよ・・・このカードを見せれば宝石から、一個のパンまで買える代物、一回の最上金額
は金貨五千枚、上限は金貨百万枚か、)ワースムはよそよそしそうに「良いのですか、こんなもったいないものを、」
王は手を振りながら「かまわんさ、いつもいつも、悪魔襲撃の解決をさせている国からの侘びだと思ってくれ、魔紋登録は済ませておけよ、金額が減ってきたら、通信用の魔装で連絡すると良い、いつでも上限まで金貨を積み立てよう、今宵は両人とも酒場で英気を養うが良い、くれぐれも使い過ぎないようにな、」 二人は王に頭を下げ、王座の間を後にした、
王門前 夕刻
二人で城の中では互いに無言だったが、先に口を利いたのはロアンスからだった、「噂には聞いていましたけど
とんでもない反応速度ですね、才能と血反吐を吐くような努力が無ければ、あの領域にはたどり着けません、お見事としか言い様がありません、後、貴方の魔王討伐に付き合うのは、私自身の感情です。ともに目的を果たすパートナーではなく戦力としか見てません、そのことを覚えてください。」
ワースムは煙草を吹かしながら、肩をすくめこういった「そーかい、そっちはそのつもりでもコッチは違う、いくら実力があろうが、女子供は守るのが、勇者のポリシーってもんだ、これから城下町の酒場でら英気を養う予定になっているんだが一緒に来るか?ロアンス?」ロアンスは口をとがらせながら、「もしかして、口説いているんですか?失礼ですが、貴方に戦力以上の興味なんてありませんので、」ワースムは煙草を吐き捨てると、「そりゃ、こっちも同じだ、ロマナフィアナスも来るらしいから、二人っきりと言うわけでもないしな。」そういってワースムはロアンスに背を向けた、彼女の口元がへの字に曲がっている事にはワースムは見えなかった。
次回予告
「ほらな、お客さんだ、お客さんは丁寧に殺意をもってお出迎えしなきゃ失礼だもんな、」byアンベスト ワースム
「嬢ちゃんではありません、三シューさんと呼びなさい。」byロアンス三シュー
第一幕 第一部 第三章 波乱の出発 後編 
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