ture hearts

第一幕 第一部 第二章 かっこいい邂逅

「母さん!母さん!しっかりしてよ!」燃えたける炎の近くで、少年は泣いていた。母親と思しき者は、腹部を貫通され事切れる寸前であった。少年に向かって母は言った。「いいこね・・・父さんをゆるしてあげてあの人はとっても優しいひとなのただ、自分の使命に従っただけなのよ・・・」少年は叫んだ「分けわかんないよ!なんでだったらこんなことするんだよ!意味がないじゃないか!」母は目を閉じ囁く「そうね・・・あなたも私もあの人も神様に不幸な役割を押し付けられてしまったのかもしれないわね・・・でも私はあの人に会えて幸せだった・・・許すなというのが無理かもしれない、でも、これだけは覚えておいて、私はあなたを愛していると」そういい終えると母は静かに目を閉じ(おっきろー寝ぼすけ!)(この空気を読めない声はきっとあいつだ・・・)しぶしぶ青年否、アンベストワースムは目を開いた、顔を横に向けると19歳ぐらいの女性(性格は男勝りだが)が笑って立っていた
ワースムは寝ぼけた頭で(ったく、あの夢から覚ましてくれたのは感謝するが、少しはくうきを読んでくれ・・・)と言いたかったが言ってもどうしようもないので黙っていた。その代わりに「まったくなんだよ・・・俺が寝ているときと、飯を食っているときには話しかけるなといつも言っているだろうが」一呼吸すると「で、今度は何だ?人助けの依頼か?剣術の訓練か?一応お前と俺はライバル同士だからデートの誘いは無しだからな」声をかけられた女性ロマナ フィアナスは少し膨れっ面で「そうじゃないよ、君に王宮から招待状が届いたんだ」ワースムは首を鳴らしながら、招待状を受け取ると封を切って目を通し、そこにはこう書いてあった
{アンベスト ワースム殿、貴公は魔王討伐の任を受けていただく事が決定いたしました。付きましたは正午までに王宮へ来場し、そこで、国王からご高説を受けたまうことを宜しくお願いします。}
読み終えると、フィアナスが口を開いた、「いや~まさかとは思ったけど君のほうが選ばれるなんてね、流石私が見込んだライバルだよ、うんうん」横目でチラリと目をやるとフィアナスが言った「どうしたの?勝ち誇らないの?首をかしげるロマナに向かってワースムは口を開いた「王宮側も、女子供には魔王討伐の任は重すぎると思ったんだろ、」「一応君は私より年下なんだけど、」フィアナスが言い返すと、ワースムは私服に着替えながら、「口を挟むな、それに俺は1人でいい、あの力が暴走して怪物扱いされるのは御免だからな、」「相変わらず生意気だねー君が十歳ぐらいならよかったのに、」
最後の言葉はフィアナスの名誉のために聞かなかった事にした、
傍目からは誰もがうらやむ美男美女だと思うだろう、一方は黒髪の長身で、もう一方は黒髪の美女である。男のほうから口を開いた「まったく、いくら世話焼きのお前だからってわざわざ王宮まで付いていく事は無いんじゃないか?保護者じゃあるまいし、」軽食店で適当に買ったパンを口の中に放り込みながらワースムは言った。「でもね~なんだかんだで長い付き合いだし、そりゃ情も移るでしょ、でも羨ましいな、剣術も魔術も何でもできて、おまけに容姿もいい、結構女の子に言い寄られているんじゃないの?」適当な感じでワースムは言った「女性に現を抜かすようなら剣を磨くさ、そうゆう性格だからな、]フィアナスは頬を膨らませて、「あ~あもったいないもったいない少しは女の子の気持ちも考えてみたら?何でもできるんだから考える事ぐらいできるでしょ?ためしに面目の前の女の子で練習したら?」両手を頭の後ろで組み空を見ながらワースムは即答した「俺とお前はライバルで恋人じゃないんだ、それに魔王を倒すのに仲間は必要ないと考えてるよ、俺の都合だし」顔には苦痛がにじみ出ていたがその声は決意と悲痛な覚悟があった。フィアナスは話題を変えるように「じゃあさ、魔王を倒した後はどうするの?自分の父親でしょ?」その声を聞いたワースムは眉を釣りあげた、「そのことについてなんだけどな・・・どうしてお前にしか話して無い事が漏れたんだ?帝国側から情報が売られたかな、こりゃ」「私を疑わないの?」沿うフィアナスが聞くと、王宮門前で振り向くことなくワースムは言った「長い事一緒にいると情が移ると言ったよな、その言葉に花をそえて返すとするよ、」王宮に向かうワースムの背中を見ていたフィアナスは小さな笑みを作っていた。
王宮内
先に大臣の案内で魔王討伐に必要な魔装を備えてから、王に接見する事になった、ワースムが武器庫に
入り、]中を見渡すと、軽く口笛を吹きながら、(さっすが、王宮、市場に年に一回か二回しか出回る事の無い魔装が普通に並べてある、}一応この大剣と、曲刃刀、二丁の魔導拳銃等を懐にしまって、王座の前に急いだ、
重々しい扉で立ち止まり、意を決するように取っ手に手をかけた、
そこには王座があり、1人の老いた老人が座していた、荘厳な口調で「まっておったぞ、アンベスト ワースム、王は嬉しそうに口を開くと手をたたき『では早速、魔王討伐の件について話そうかの」
そう言う声の裏には、秘めた暗い感情が入っていたのにワースムは気がついてたが、気にしない事にした。「口を挟むようですが国王、一つ願いがあります。」真剣な態度を崩さぬままワースムは言った、
「私の秘術、魔化意転制の事は耳に入っていると思います。秘術の使用後は、一定量の聖水を飲まなくてはなりません、または光属性の浄化の魔術で、秘術を解かなくてはいけないのですが、あいにく、私は半魔の身、光属性は不得手でございます。できれば、その方面に詳しいものを共に付けていただければ・・・」手を振って話しをさえぎり王は「何だそんな事か、心配無用だ、魔王討伐の際に声をかけある程度には、腕利きが集まったが、その中でも最優秀を選抜した、魔眼のロアンス ミシューだ、鮮血の修道女なら文句はあるまい、」その声を聞いて、ワースムは心の中で毒付いた、(鮮血の修道女といえば、シルベール王国教悪魔殲滅部隊の最強兵士だったっけ、半魔だったら首とられるな、)
王は意外そうに、「戦力としては申し分ないだろう、修道女ならば魔術にも詳しいだろう、しかしそろそろ来る頃合いなのだが・・・」王が最後まで言い切らないと思ったところに、後ろの扉が少し開き、三本の短刀が、ワースムの額、心臓、腹をめがけて、一直線に迫ってきた!舌打ちしながら、腰に据えていた拳銃を抜き瞬きのような連射速度で短刀を打ち落とすと、気配から獣のような気配が迫ってきたので、左腰の曲刃刀を抜き左足を軸にしながら、居合いのように空中に向かって一閃しようとしたが、なぜか空中で金属音がして停止された、ワースムが何も無い空間に向かって「いいかげん透過魔術を解け、鮮血の修道女!」声に反応するように、魔術を解いた先には、「お見事ですね、噂には聞いていましたが、この国の第一線級の戦士とは桁違いの反応速度、仲間としては申し分ありません、」黒髪で右目に七色に光る魔眼をもつ、鮮血の異名をとる修道女、ロアンス ミシューがそこにいた。
次回予告
第一印象最悪の出会いを果たした両人、やっていけるかこの旅?四天王の部下も動き出し、波乱の幕開けの予感が、蚊柱のようにぷんぷんするよ、次回は第一幕 第一部 第三章 波乱の幕開け
お楽しみください